毎年、梅雨の時期になると悩まされるのがヤスデの発生です。
益虫と知っていても、家の中で見つけるとあまりいい気持ちはしません。
掃除の際に掃除機で吸い取ったり、ティッシュでつまんで処理していますが、一体ヤスデの寿命はどのくらいなのでしょうか。
ヤスデの寿命は約6~7年
ヤスデというのは節足動物の総称で、日本には約200種ものヤスデが生息しています。
それほど種類豊富なヤスデですが、家の中に入り込むのはほんの数種類といわれます。
侵入する姿がよく確認されるのは、オビヤスデ目のヤケヤスデの仲間やヒメヤスデ目のヒメヤスデの仲間です。
外敵に襲われたり踏まれて潰れた際には異臭を発し、この悪臭が外敵を威嚇する役割をします。
この悪臭には毒性があり、密閉された場所で自らの悪臭により命を落とす場合もあると云います。
そのような生態系のヤスデの寿命は約6~7年といわれています。
小さな体の割に寿命が長いと感じる人も多いのではないでしょうか。
寿命の短いオオヤスデ
一方で、マレーシアなどの東南アジアに生息する、体長が20センチ以上に及ぶマレーオオヤスデという種類のヤスデもいます。
アフリカに生息するアフリカオオヤスデの場合は、何と30センチ以上の個体がいることが確認されています。
我々が知っているヤスデとは異なり、グロテスクな巨大昆虫のようですが、ペットショップでは3000円前後で取引され、飼育が容易なことからマニアを惹きつけています。
このオオヤスデの場合は寿命は2~3年程度と短いのですが、簡単に繁殖が行えるので長く絶やさずにヤスデを飼い続けることが可能です。
寿命を少しでも長く伸ばすためには、生育環境の湿度を高く保ち、適切な餌を与えてあげることが必要です。
まとめ
虫の寿命は短いと思っていましたが、ヤスデが6~7年も生きるというのには正直なところ驚きました。
ペットショップでは人気が高いということですが、それも長寿に理由があるのかも知れませんね。
女性にも人気だそうですが、にわかには信じられません。
私ならわざわざ飼うのではなく、プランターの中で土や野菜と共生させたいですね。
ヤスデは畑を耕す益虫として知られているのですから、利用しない手はありません。