ある日ふと、布団の中にゲジゲジのような小さな虫を発見することがあります。
薄く茶色がかっていて丸まったような形のアイツ、そうです、日本全土に生息するヤスデです。
そのヤスデに間違って触れてしまったのか、突然足にピリピリした痛みが走ったり、時間の経過と共に赤くなっとしまった経験はないでしょうか?
そもそもヤスデは人を噛むのでしょうか?
ヤスデは噛まない
まず初めに安心してもらうためにお伝えしますと、ヤスデは人を噛みません。
その見た目から噛まれたり刺されたりするのではないかと勘繰りたくなりくますが、ヤスデにはそのような外敵を攻撃する習性を持ちません。
但しヤスデにも自然界に生息する生き物としての、防御本能というものがあるのでしょう。
武器の代わりになるものをきちんと備えています。
ヤスデは外敵によって傷ついたり、踏まれたりした場合に非常に臭い液を発します。
あまりの臭さに密閉された場所でヤスデ自身がその臭液にやられて命を落とすケースがあるほどです。
ヤスデの臭液と症状
ヤスデは人を噛みませんが、もしも何かの拍子にヤスデに触れた場合にこの臭液が間の皮膚に付くことがあります。
このヤスデの臭液には青酸などが含まれていることから、皮膚に付いただけでも痛みや腫れを起こすことがあります。
ヤスデに触った手で目を擦ってはいけません。
結膜炎を引き起こす恐れがありますので、ヤスデに触れた場合は即座にその部分を洗いましょう。
ヤスデの症状の対処法
ヤスデの臭液に含まれる毒を拡散させないために、まずは肌に付着した場所を水で洗い流し、氷やシップなどで冷やします。
その後に虫さされ用の塗り薬を用います。
用心のためにアンモニア消毒をお薦めします。
アロエも鎮静効果があるので試すとよいでしょう。
まとめ
ヤスデの臭い液は嗅いだことがありませんが、武器の代わりになるとのことで一体どれほどの強烈な臭いなのでしょう。
窓から部屋の中に侵入してきたヤスデが、たまたま布団の近くにいるということがよくあります。
寝ている間にヤスデに触れてしまったり潰すということも考えられますので、気を付けなければいけませんね。